2017年度 展示改修
平成30年1月14日から29日にかけて、常設展示の展示改修を行いました。今回新たに加わった4つの展示をご紹介します。
新展示その1埼玉県のシンボル
皆様は、埼玉県のシンボルをご存知でしょうか。県民の方々に自然に関する興味、関心、親しみを持っていただくため、埼玉県では、県民の鳥「シラコバト」、県の木「ケヤキ」、県の花「サクラソウ」、県の蝶「ミドリシジミ」、県の魚「ムサシトミヨ」の5つをシンボルに定めています。本コーナーでは、標本や精密なレプリカを展示し、これらについて解説しています。
新展示その2長瀞の動植物
本コーナーでは、名勝・天然記念物長瀞の多様な自然と、それぞれの環境に暮らす生きものについて紹介しています。見どころは、岩畳周辺の様子が分かる鳥瞰図と岩畳周辺の生きものの標本やレプリカ等の展示です。本展示を見た後に岩畳を散策すると、普段とは違う視点で自然を感じることができると思います。
新展示その3ようこそ、日本地質学発祥の地へ
秩父地域は「日本地質学発祥の地」といわれ、明治時代から地質学の研究が盛んでした。そして、平成23年には「ジオパーク秩父」として日本ジオパークに認定されています。本コーナーでは、秩父地域の地質研究史を紹介するとともに、ジオパーク秩父の見どころを紹介しています。博物館で学んだ後は、ぜひ実際に足を運んで、大地の歴史を体感していただければと思います。
新展示その4古秩父湾の地層と化石
平成28年に当館所蔵の化石と秩父の地層が国天然記念物に指定され、博物館では展示環境を整備してきました。今年は、クジラ化石を展示保管するための部屋とケースを作成しました。今まで一部の化石しか展示できていなかったクジラ化石のすべてを展示できるようになりました。青い部屋内は、さながら1500万年前の秩父の海の中。化石を観察しながら、秩父の海を想像してみてください。