古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群

資料名

ヒゲクジラの一種

学名

Parirtobalaena sp.

資料番号 SMNH-VeF-62
分類 鯨偶蹄目ヒゲクジラ亜目
産地 秩父郡小鹿野町般若
地層名 秩父盆地層群秩父町層
時代 新第三紀中新世
採集(発見)年月日 1982年
概要

1982年、パレオパラドキシア般若標本と同じく小鹿野町般若の旧秩父セメント砕石場(現在の般若の丘公園)から発見された標本。頭蓋骨ならびに下顎骨などが産出している。木村ほか(1998)によって報告され、パリエトバラエナ属の新種であろうと示唆された。下顎にはメガロドンに噛まれた痕と考えられるキズがある。
この標本は種まで同定されておらず和名が存在しない。天然記念物に指定された際、この標本に対する指定名称として「オガノヒゲクジラ」と名付けられた。

論文 木村敏之・坂本 治・長谷川善和,1998.秩父盆地の中部中新統秩父町層群より産出したケトテリウム類化石.埼玉県立自然史博物館,16,1–13.
備考 国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」指定化石のうち、秩父郡小鹿野町般若産出オガノヒゲクジラ頭骨化石