古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群

資料名

チチブクジラ

学名

Dioricetus chichibuensis

資料番号 SMNH-VeF-68
分類 鯨偶蹄目ヒゲクジラ亜目
産地 秩父市大野原
地層名 秩父盆地層群秩父町層
時代 新第三紀中新世
採集(発見)年月日 1984年
概要

1984年に秩父市大野原の荒川河床より発見され、吉田ほか(2003)により新種チチブクジラ(Dirocetus chichibuensis)のホロタイプ標本として記載・報告された標本。原始的なヒゲクジラで、現在のクジラに比べ、テレスコーピング(鼻の穴が前方から後方へ移動していくこと)が進んでいない。体の大きさはそれほど大きくなく、4 mほどのヒゲクジラであったと考えられる。

論文 吉田健一・木村敏之・長谷川善和,2003.埼玉県の中部中新統秩父町層群名倉層産ケトテリウム類の一新種.埼玉県立自然史博物館研究報告,20・21,1–10.
備考 国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」指定化石のうち、秩父市大野原産出チチブクジラ骨格化石
ホロタイプ標本