古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群

資料名

パレオパラドキシア

学名

Paleoparadoxia sp.

資料番号 SMNH-VeF-34
分類 束柱目パレオパラドキシア科
産地 秩父市栃谷
地層名 秩父盆地層群秩父町層
時代 新第三紀中新世
採集(発見)年月日 1977年
概要

1977年に横浜国立大学の学生(当時)によって発見・発掘され、坂本(1983)によって報告された標本で、椎骨や肋骨が見つかっている。秩父盆地のパレオパラドキシア化石の中で最も新しい時代から見つかっている。古秩父湾の消滅は約1500万年前ごろと考えられており、最後までパレオパラドキシアが生きていた証拠となる標本。パレオパラドキシア化石の中で最も新しいものは、群馬県の約1200万年前の標本であるため、古秩父湾消滅後もパレオパラドキシアは関東周辺の海で生きながらえていたと考えられる。

論文 坂本 治,1983.秩父盆地産パレオパラドキシア骨格化石の産出について.埼玉県立自然史博物館,1,17–26.
備考 国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」指定化石のうち、秩父市栃谷産出パレオパラドキシア骨格化石