古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群

資料名

パレオパラドキシア

学名

Paleoparadoxia tabatai

資料番号 SMNH-VeF-33
分類 束柱目パレオパラドキシア科
産地 秩父市大野原築瀬
地層名 秩父盆地層群秩父町層
時代 新第三紀中新世
採集(発見)年月日 1972年
概要

1972年に地元の高校生らによって秩父市大野原築瀬で発見され、1975年と1977年の2回に分けて秩父自然科学博物館によって発掘された。頭骨を含む世界で2体目に発見されたパレオパラドキシアの全身骨格で、特に頭骨から腰骨までの骨がよく保存されている。先に発見された泉標本(岐阜県土岐市産出の全身骨格)にはなかった部位が含まれていたため、泉標本と大野原標本を組み合わせて、パレオパラドキシアの完全な全身骨格の復元が可能となった。

論文 藤本治義・坂本 治,1978.秩父盆地第三系から発見されたパレオパラドキシア(予報).秩父自然科学博物館研究報告,18,1–10.
坂本 治,1983.秩父盆地産パレオパラドキシア骨格化石の産出について.埼玉県立自然史博物館,1,17–26.
北川博道・坂本 治・長谷川善和,2013.埼玉県産出のパレオパラドキシアについて.埼玉県立自然の博物館研究報告,7,15–22.
備考 国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」指定化石のうち、秩父市大野原産出パレオパラドキシア骨格化石