地質

収蔵資料D.B. 地質

図.1 チチブホタテ
図.2
資料名 チチブホタテ
学名 Mizuhopecten chichibuensis (Kanno)
資料番号(形態) MoF
資料採取地 秩父郡皆野町大渕
地層名 小鹿野町層群子ノ神層
発見年,発見者
採取年,採集者 坂本 治
特記(指定等)
概要  ホタテガイの祖先は漸新世後期の温暖な海に出現し、その後秩父に海がひろがった中新世初期(1600万年前)になると、種類もおおくなり分布もひろまった。「チチブホタテ」は、熱帯から亜熱帯気候のもとで繁栄した貝である。その当時堆積した秩父盆地の地層からは、3種類の新種のホタテガイ(チチブホタテ・ハヤシホタテ・シバハラホタテ)が報告されている。チチブホタテは放射状肋が他種と比べると少なく、右殻に足糸櫛歯や殻表に網目状の微細彫刻がみられるなど、原始的な要素を備えている。
画像中のスケール 殻高約8.5cm