収蔵資料D.B. 植物
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| 図.1 |
| 図.2 |
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| 資料名 | カバイロイワモジゴケ(地衣類 モジゴケ科) |
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| 学名 | Graphis cervina Müll. Arg. |
| 資料番号(形態) | Li-7978(こけ類標本:コケ袋の大きさ11×14.5㎝) |
| 資料採集地 | 埼玉県入間郡越生町(種族保護のため詳細は省略) |
| 採集日,採集者 | 2003年5月3日・四分一平内 |
| 特記(指定等) | 準絶滅危惧(埼玉県) |
| 県内分布状況 | 長瀞町、飯能市、越生町 |
| 概要 |
福島県いわき市遠野町を北限として、東北南部から九州にかけて分布します。埼玉県内の個体数は極めて少なく、1927年に長瀞町で、2003年に越生町で採集された2標本のほか、2012年に飯能市で第3の標本が採集されました(田留・吉田, 2013【田留健介・吉田考造, 2013. 奥武蔵の地衣類(予報).埼玉県立自然の博物館研究報告, 7: ##-##.】)。このうち、当館は越生町の標本を所蔵しています。 本種はモジゴケの仲間では数少ない岩上生の地衣で、地衣体は黄褐色または類白色で、樺色(濃赤褐色)になることがあります。まるで文字を書いたようにくねくね曲がる黒色の子器と、K(水酸化カリウム溶液)+赤色の呈色反応、ノルスチクチン酸を持つことが特徴です。 |