足元の大地がどうなっているのか、現在どのような力が働いているのか

御存知でしょうか。地震や洪水などの自然現象は、地球のダイナミックな

営みの結果です。たまたまそこに、人の暮らしがあるため「災害」となる

のです。

 この企画展では、地球の営みにおける埼玉県の位置付けと、我々の暮ら

しの土台である大地がどのように形成されてきたのか、それに伴いこれま

でどのような災害に見舞われてきたのかを、地図と模型を通じて紹介して

います。

 

 

当館と企画展の紹介です。今後、展示概要を少しずつ紹介します。

 

企画展の見どころを当館ニュースレターで紹介しています。

ここでは、抜粋したものを掲載いたします。

画像をクリックするとPDFファイルでご覧いただけます。

 

企画展「地図と模型で見る埼玉の大地」から断層模型の

映像をお届けします。展示物なので、展示解説時以外は

実際に動くところをお見せできませんでしたが、

今回動画を撮影しましたので、ぜひご覧ください。

断層に対する理解の一助になれば幸いです。

企画展「地図と模型で見る埼玉の大地」の展示物から

「プレート形状模型」を動画でご紹介します。職員が

手づくりした積層模型です。関東地方の地下にプレートが

沈み込む様子が視覚的にお分かりいただけます。

ぜひ、ご覧ください。

企画展「地図と模型で見る埼玉の大地」で展示している

「日本海拡大模型」です。日本列島がどのようにして形成

されたのかを紹介しています。

(模型は千葉県立中央博物館作成)

企画展「地図と模型で見る埼玉の大地」の展示物から

「富士山プロジェクションマッピング」をご紹介します。

地形模型とプロジェクターを組み合わせて、

富士山の形成史をわかりやすく案内しています。

(千葉県立中央博物館作成)

常設展示ご紹介

【埼玉県を代表する化石〇パレオパラドキシア】
約2300~1200万年前に生きていた哺乳類です。

日本では50以上の化石が見つかっていますが、

その内の20標本は埼玉県で発見されており、

埼玉県を代表する化石のひとつといえます。

中でも、秩父盆地から見つかった全身骨格は圧巻です。

埼玉の海の王者〇カルカロドン メガロドン】
約2500~200万年前に世界の海で繁栄した巨大
ザメです。

深谷市にある約1000万年前の地層からは73本の歯群化石が

発見され、その体長は12mと推定されています。巨大なアゴで

クジラを襲って食べていました。当時の海の王者といえます。

【中身はきっと美味だった?〇チチブサルボウ】
約1600万年前の地層から発見されたアカガイの仲間です。

アカガイは美味しく、寿司ネタとして有名で、現在も

多くの地域で養殖されています。チチブサルボウが現在も

生きていれば、とても美味しい貝だったのかもしれません。

【秩父の名を冠する貝〇チチブホタテ】
秩父の名前が付けられたホタテガイの仲間です。1957年、

秩父盆地の化石を研究した菅野博士によって命名されました。

現在ホタテガイは寒い海を好みますが、チチブホタテは

亜熱帯域の貝と共に産出することから、

温かい海を好んでいたと考えられます。